ウィリアム・ケントリッジ展

京都国立近代美術館東京国立近代美術館と巡回してきて、

広島市立現代美術館へやってきたので見てきました



ポスターはけっこうポップだけど、

実際はけっこう重いかな

南アフリカの人だから、そういうテーマのも多いし



美術系のblogですでに見に行った人のレビュー見てても、

時間かかったという感想が多かったけど、

映像作品がほとんどだから、ほんと時間はかかる

しかも、今日は講演会にも寄ってたから、

12時に入館し、閉館になる17時までいたよ



詳しい内容は私が書くより、こっちを見てもらったほうがいいかな

弐代目・青い日記帳





講演会は本展を企画した京都国立近代美術館の河本学芸課長によるもの。

その中ですごく興味深い話があったので、ここに記しときます

もしかしたら美術好きな人の中では常識かもしれないけど、

わたしはそのへんきちんと勉強しておらず本日が初耳



近代美術館と現代美術館の違い



ホワイトキューブ(展示室のニュートラルな白い壁面)

・美術史の編纂



この2つが近代美術館の大きな特徴

ホワイトキューブにより展示された作品はその作品の持つ意味を

いったん漂白され、展示者の意図によって配列され、それが物語を作り出す。

近代美術館の作りそのものが人を誘導し、

いわば映画のコマを横に配列しているように物語を見る者の中へ描き出すと



言われてみれば東京国立近代美術館は展示室が通路のようで、

誘導されるがままである

MOMAもそんなもんらしい(行ったことないけど)



一方、現代美術館は、多くが建築家をクローズアップしたこともあり、

近代美術館のようなお約束がなくなり、

広い空間、自由な構成が、見る側の解釈を広げることができると



このテーマで4時間しゃべれるというくらい想いがあるそうです





今回の展覧会でも、東京・京都と広島では

アプローチがだいぶ違うらしい



たしかに、黒川記章設計の広島市立現代美術館のB1Fにある半円状の展示室は、

いつもその使い方に驚かされる。

葵國強の時なんかプール作ってたもんなぁ

プールに写り込む作品が美しかった

半円だからああいう見せ方ができたけど、

四角四面な空間じゃ、ああはいかないよなぁ



そこまで考えて設計されたのか、はたまた偶然の産物なのかしら